戦場における死
〜その責任をめぐって〜
『日本が占領した海南島で−60 年前は昨日のこと−』映画上映とディスカッション
趣旨
九条改悪を軸とした憲法改悪への流れは、昨年の総選挙での自民党圧勝や民主党の「改憲容認」の方向性でますます強まっています。私たち「テロリストは誰?九条の会」は、設立1周年を迎え、九条改悪阻止の一点で連帯する各地の「九条の会」の取組みに連携しながら、過去の侵略と今日の自衛隊派兵という事実を踏まえ、形骸化している九条を“鍛え直す”観点で本集会を開催します。
本集会では、(1)『日本が占領した海南島で―60 年前は昨日のこと―』を上映し、映画を制作され、「日本軍隊性奴隷」となった女性達の日本政府への訴訟を支援するキムチョンミさんをお招きし、いまだ日本国家と日本人自身によって明らかにしていない侵略と虐殺の事実を見つめ直し、「日本人の平和」に狭められた「平和運動」の意味を問い直します。(2)今日の高まるナショナリズムに随伴して、新たに市民社会が戦争を支える体制に雪崩れ込んでいる実態について、靖国解体企画の山口素明さんと現代企画室の太田昌国さんより報告をいただきます。(3)そして「戦場における死」が、公務として賞賛される死と自己責任として蔑まれる死と二分される現在、私たちはどのような立場で「反戦平和」「九条改悪阻止」を進めてゆくのか、参加される皆さんとともに考えてゆきます。
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